高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」をめぐる事件で、逮捕状が出ている運営会社の元代表と元社員に対し、外務省が旅券返納命令を出しました。
「トケマッチ」運営会社の元代表・小湊こと福原敬済容疑者と元社員・永田大輔容疑者は、利用者から預かったロレックスを無断で売却し着服した疑いがもたれていて、警視庁が2024年3月に逮捕状を取りました。
2人は海外逃亡を続けていることから、警察庁は外務省に対し旅券返納命令を要請し、外務省が22日、2人に対し旅券返納命令を出しました。
返納期限は4月12日で、2人が期限までに返納しなければ旅券は失効することになります。
関係者によりますと、2人は2024年1月31日に成田空港から中東ドバイに向け、同じ飛行機で出国したとみられていますが、旅券が失効すると滞在先の国で不法滞在となり、強制退去処分の対象となる可能性があります。
また、警察当局はICPO=国際刑事警察機構にも2人の所在地や行動に関する情報の収集を求める国際手配を要請しています。
トケマッチをめぐっては、「腕時計が返却されない」などの利用者の訴えが相次ぎ、警視庁の調べで、トケマッチのサービス終了を発表する直前の2024年1月に、少なくとも1億5000万円相当の腕時計が無断で売却されたとみられることがわかっています。