北九州市小倉南区の養護老人ホーム「徳寿園」で入所者の男性2人が死亡しているのが見つかった事件で、福岡県警小倉南署は24日、2人の死因は首や腹の傷による失血死だったと発表した。2人は79歳の男性と別室に入居する70歳の男性で、同署は現場の状況などから、70歳の男性が79歳の男性を刃物で切りつけて殺害した後、自殺を図ったとみて調べている。
同署によると、2人は23日朝、79歳の男性の部屋で血を流して倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。79歳の男性は顔や首に複数の切り傷があり、70歳の男性には首や腹に刺し傷があった。凶器と見られる刃物が室内で見つかったという。
同署は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて、殺人容疑で調べている。【成松秋穂】