18日午前、北海道江別市の公園の駐車場で、全焼した車の中から女性2人の遺体が見つかった事件で、殺人の疑いで逮捕された25歳の女は「火のついた物を自ら車内に持ちこんだ」という趣旨の供述をしていることがわかりました。
寿都町の会社員、井上沙織容疑25歳は、17日夜から18日朝にかけて、江別市の野幌森林公園の駐車場で、止めていた車に火を燃え移らせ、成人とみられる女性2人を殺害した疑いが持たれています。
これまでの調べで井上容疑者は「事実は、まったく違います。3人で練炭自殺を計画していました」などと容疑を否認していますが、警察によりますと「火のついた物を自ら車内に持ちこんだ」という趣旨の供述をしているということです。
全焼した車は、井上容疑者が普段、使用していたものでした。
殺害された女性2人の死因は焼死で、全焼した乗用車の後部座席で発見されました。 2人の身元はわかっていませんが、井上容疑者は「SNSをきっかけに知り合った」などの旨の供述をしているということです。 井上容疑者は、事件が発覚した時、乗用車の近くで倒れているところを確保されました。
事件を受けて、井上容疑者の知人や友人に衝撃が広がっています。
井上容疑者が2年半ほど前から勤務していた職場の同僚は「仕事は現場の管理。金髪で、顔を合わせれば会話する。暗い感じはなかったが、3月いっぱいで辞めたいと…仕事が合わなかったのかなと思っていた」などと話しています。
また井上容疑者の友人は「優しくて楽しい子」「お互いの趣味であるメイクやコスメの話をしながら酒を飲んだ」などと話し、別の知人は「なぜ、この子が」と逮捕の報せにショックを受けていました。
警察は、井上容疑者の供述の裏付け捜査を進めるとともに、死亡した2人の身元を引き続き調べています。