東北新幹線は、2日朝早く福島駅で発生した線路などの安全確認をする車両故障の影響でおよそ6時間にわたり運転を見合わせました。JR東日本は車両から漏れた油が16.5キロにわたりレールに付着していたと明らかにしました。
JR東日本によりますと午前5時すぎ、東北新幹線の福島駅と白石蔵王駅間の下り線で線路などの安全を確認する保守用の車両で油圧が低下していることを知らせるアラームを検知しました。
その後、作業員が確認したところ、保守用の車両の給油口付近から20リットルの油が漏れていて、漏れた油は16.5キロにわたりレール上に断続的に付着していたということです。
油の拭き取り作業に時間を要したため、東北新幹線は午前7時頃からおよそ6時間にわたり運転を見合わせおよそ4万3500人に影響が出ました。
油が漏れた車両は、2022年、製造されたばかりでこれまで異常は確認されておらず車両メーカーが分解して原因を調査しているということです。
JR東日本の新幹線をめぐっては、今年に入り長時間の運転見合わせを伴うトラブルが相次いでいます。
今年1月には上野~大宮間で架線を引っ張る部品の破損から架線が垂れ下がるトラブルが発生し、東北・上越・北陸新幹線が一部区間で終日運転を見合わせたほか、先月には東北新幹線の郡山駅に停車しようとした列車が速度制限を大幅に超えるスピードでオーバーランし、新幹線の運行が2時間以上ストップしました。