大川原化工機えん罪事件 勾留中に発見の胃がんで死亡の男性遺族が控訴 拘置所の医療めぐり一審は国に賠償命じず

横浜市の機械メーカーの社長らが警視庁公安部に逮捕されたえん罪事件で、勾留中にがんが見つかり亡くなった男性の遺族が拘置所の医療をめぐり国に賠償を求めた裁判で、訴えを退けた一審判決を不服として、遺族側が4日付で控訴しました。
「大川原化工機」の元顧問・相嶋静夫さんは2020年、社長らとともに不正輸出の疑いで警視庁公安部に逮捕されました。
相嶋さんはその勾留中に胃がんが見つかり亡くなりましたが、その後、社長らとともに起訴を取り消されています。
相嶋さんの遺族は、相嶋さんが勾留中に胃痛を訴えるなどしたにもかかわらず、東京拘置所の医師が適切な医療を受けさせなかったなどとして、国に1000万円の損害賠償を求めていましたが、東京地裁は東京拘置所側について「治療義務違反はなかった」などと認定し、遺族の訴えを退けていました。
遺族側はこの判決を不服として、4日付で控訴しました。

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