静岡・川勝知事が「職業差別」発言を撤回…県に意見2571件、大半が苦情

職業差別とも受け取れる発言を批判され、辞意を表明した静岡県の川勝平太知事(75)は5日夜、県庁で記者団の取材に応じ、「職業差別と捉えられかねないところは削除して撤回する」と述べた。発言撤回の理由は「なりわいの違いを申し上げたつもりだったが、その説明は通じないと言われた」とし、「不愉快な思いをさせたことは申し訳ない」と改めて謝罪した。
知事は1日の新入職員向けの訓示で、「県庁はシンクタンク(政策研究機関)だ。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方たち」などと発言。正式に辞意を表明した3日の記者会見では「言葉が不足していたことは反省している」と謝罪したが、撤回はしていなかった。
発言に対しては、生産者や生産者団体などからも批判や撤回を求める声が上がり、県には5日午後5時までに計2571件の意見が寄せられた。大半が「発言を撤回しないのはおかしい」といった苦情だったという。

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