残虐暴行で女性死亡…被告に面会取材「懲役なんてごくわずか、BIGになる」被告の控訴は棄却 遺族は「私にとっては一生続く苦しみ」

激しい暴行などで同居女性を死亡させた男。面会取材で記者に語った衝撃の言葉とは? 1審判決によりますと、山中元稀被告(22)は去年5月、大阪府泉佐野市の自宅で、同居していた女性(当時18)に対して、全身を殴る蹴る、腹部を踏みつける、髪の毛を引きちぎるなどの暴行を加え、出血性ショックで死亡させました。さらに山中被告は「一生かけて拷問していこか」などと脅し、床に広がった血を女性に処理させるなどの異常な強要行為に及びました。 1審の裁判で山中被告は、被害女性が別の男性と関係を持ったことへの怒りが犯行のきっかけだったとしたうえで… (山中元稀被告 1審の被告人質問)「自分の怒りをどのような形で伝えるかでいっぱいいっぱいでした。その手段として暴力しかなかった。悲しさ、苦しさ、いろんな感情が入り混じっていたのと、アルコールが入っていたので自制がきかないような状態でした」 そして自ら犯行を警察に申告したので自首が成立すると訴えました。 しかし、大阪地裁堺支部は「申告時に正当防衛に見せかけるウソをついており自首は成立しない」と指摘。「被害者の尊厳を蹂躙した残忍で悪質な犯行」などとして、懲役12年を言い渡しました。 判決後、山中被告はMBSの面会取材に応じました。 (記者)「あなたの怒りの理由(被害女性の浮気)はわかりました。ただ、その怒りと、犯行のレベルとの間に、大きなギャップがあると感じるのですが?」 (山中被告)「でもね、怒りの理由はわかるでしょ?こっちから交際を求めたわけではないのに、コレが寄ってきて」 被害女性のことを小指を立てて『コレ』と呼んだ被告。そして、判決への受け止めは次の通りだと、自らの“コメント”を読み上げました。 (山中被告の“コメント”)「私の長い人生からすれば、十数年の懲役なんてごくわずかで、痛くもかゆくもまったくくらいません(原文ママ)。20代といえば社会一般的に周囲の20代は遊び盛りです。ですが私は他と異なり20代は懲役で自由(原文ママ)を余儀なくされる始末です。ですが私は腐りません。私の20代は猛勉強し、少し脂の乗った30代に大きく飛躍し、BIGになる!これが私のライフプランです」 謝罪や反省の言葉ではなく、自分の将来について「BIGになる!」と豪語する姿がそこにありました。「十数年の懲役なんてごくわずか」と語っていた被告ですが、その後、量刑が重すぎるなどとして控訴していました。 そして迎えた4月16日の2審判決。大阪高裁は1審判決の量刑判断に誤りはないなどとして控訴を棄却しました。 2審判決を受けて、遺族は「判決が出ても娘は帰ってきません。被告からすればたった12年の刑ですが私にとっては一生続く苦しみです」とコメントしています。

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