ハチなどの害虫や害獣の駆除サービスをめぐり、広告とはかけ離れた高額な料金を請求されるなどのトラブルが相次いでいるとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。
国民生活センターによりますと、ハチやネズミなどの害虫・害獣の駆除サービスについての相談が全国の消費生活センターなどに去年4月からの1年間で2290件寄せられました。
害虫・害獣の種類別では、ゴキブリ駆除の依頼をめぐる相談が全体のおよそ8割に上っています。
スズメバチの駆除をめぐっても、見積もりの時点では業者側からおよそ700円からできると提示されたにもかかわらず、実際にはおよそ100万円を請求されたうえ、「このままではハチに刺されて死ぬ」などと不安を煽られ契約を迫られたケースもありました。
国民生活センターは、▼依頼をする際は複数の見積もりを取って比較・検討し、▼極端に安い価格を表示している業者には注意するよう呼びかけています。
また、被害者の年代別では、2290件のおよそ3割にあたる552件が10代、20代からの相談でした。
10代、20代からの相談件数は前の年の同じ時期と比べおよそ2.6倍に増えていて、国民生活センターは「衛生環境が良くなったため、害虫などの駆除の仕方が分からない若者が増えているのも理由の一つなのでは」としています。