川勝知事が県民だよりに退任あいさつ…不適切言動への言及なし、リニア問題を自賛「役割終えた」

職業差別と受け取れる発言を批判され、9日をもって退職する川勝平太・静岡県知事は1日、「県民だより」5月号で退任あいさつを発表した。JR東海のリニア中央新幹線建設工事をめぐり「一区切りだ。私は役割を終えた」としたが、自身の不適切な言動への言及はなかった。
あいさつでは、東アジア文化都市事業を「大成功」と振り返った。リニア問題について「南アルプスの自然環境と水資源を守るため、私は全力を傾注した」「JR東海が事業計画の変更を明らかにし、水資源・自然環境保全とリニア実現の両立に向け、十分に議論する時間が確保できた」と自賛。「皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げる。ありがとうございました。さようなら」と締めくくった。
知事は先月1日、新規採用職員への訓示で「毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、皆様方は頭脳、知性の高い方たち」などと発言。抗議が殺到し、発言を撤回した経緯がある。

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