和歌山市で2021年、父親が死亡していることを認識したにもかかわらず、遺体を父親の当時の自宅に放置したとして警察は8日、47歳の長男とその妻を死体遺棄の疑いで逮捕しました。
2人は容疑を否認しています。
和歌山市に住む男(47)と妻(49)は、2021年12月ごろ、男の父親(当時69歳)が父親宅で死亡したことを知ったにもかかわらず、そのまま部屋に放置し、遺棄した疑いが持たれています。
2021年12月に、父親が当時暮らしていた共同住宅の住民から「異臭がする」と管理業者に苦情が寄せられたため業者が長男夫婦に連絡。数日後、妻から「掃除した」と報告がありましたが、以降家賃が入金されず、管理業者は部屋の明け渡しを求めて提訴し、裁判所は2022年10月、明け渡しを認める判決を下しました。
その判決に基づき2022年11月、裁判所の執行官が部屋に入り父親の遺体を発見して、警察に通報しました。
警察によりますと、遺体に他殺を疑わせる要素は見当たらないということです。
警察に対し、2人は容疑を否認しています。