地検特捜部の検事が「逮捕は待つべき」と進言していたことがわかりました。 プレサンスコーポレーションの元社長・山岸忍さん(61)は、学校法人の土地取引をめぐる横領事件で、大阪地検特捜部に逮捕・起訴されましたが無罪が確定しました。 山岸さんは国に損害賠償を求めて裁判を起こしていますが、5月14日に山岸さんの代理人が会見を開き、国側が裁判所に提出した特捜部の検事らの陳述書について明らかにしました。 陳述書によりますと、検事の1人は、逮捕されていた学校法人の元理事が「山岸さんが事件に関与した」という供述について“撤回”を申し出たことを受けて、主任検事に「山岸さんの逮捕は待った方がいい」と進言したということです。しかし、主任検事は「撤回前の供述のほうが信用できる」として逮捕に踏み切ったということです。 今年6月、大阪地裁ではこの主任検事らの証人尋問が行われる予定です。