米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画を巡る住民訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部は15日、原告に訴訟を起こす資格(原告適格)があると認め1審那覇地裁判決を取り消し、審理を地裁に差し戻した。原告らは判決後、高裁支部前で「裁判はこれからだ」などと書かれた垂れ幕を掲げ、一斉に歓声を上げた。
辺野古在住の原告の一人、金城武政さん(67)は「びっくりした。門前払いしなかったことは前向きなこととして受け止めている」と語った。
原告代理人によると、国を相手取った辺野古関連の訴訟で住民側の主張が認められたのは初めて。