(鷲見記者)「男の子がはねられた横断歩道です。現場には車の部品が散乱していて、警察が入念に調べています」
2024年5月16日午前8時すぎ、札幌市豊平区月寒東4条17丁目の東月寒通で、登校のため信号機のある横断歩道を渡っていた小学4年生の西田倖さんが、右から来たワゴン車にはねられました。
(現場周辺にいた男性)「ガンと音がした。すごいスピードでぶつかったんだと思った。人間がぶつかったような音ではなかった」
西田さんは病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
警察は、過失運転致傷の疑いで札幌市豊平区の会社員・花田光夫容疑者(64)を現行犯逮捕しました。
警察によりますと、花田容疑者が運転していたワゴン車は西田さんをはねたあと、対向車線にいた車に接触したということです。
(鷲見記者)「国道36号から事故があった東月寒通に向けて、続々と車が曲がっていきます」
事故があった東月寒通は、国道36号と南郷通を結んでいて、抜け道として使われることも多いといいます。
(近所の男性)「時間帯関係なく(車は)飛ばしてくる。この辺はよそ見して歩けない」
通勤通学の時間帯もスピードを出す車が多いという東月寒通。
事故現場の近くには小学校があり、多くの児童が歩いていたとみられています。
事故当時、横断歩道の信号は青で、車道の信号は赤だったとみられています。
赤信号で突っ込んだワゴン車は、青信号の横断歩道を歩いていた西田さんをはねました。
登校時間帯のいたましい事故は、なぜ起きてしまったのでしょうか?
調べに対して花田容疑者は容疑を認めていて…
「私がちゃんと信号を確認していなかったばかりに、相手の小学生をはねてしまったことは間違いありません」
そして、現場に目立ったブレーキ痕は見当たっていません。
(鷲見記者)「事故を起こした車は、車内のオーディオがつけっぱなしになっているんですが、道路を挟んだこちら側でも音が聞こえるくらい大音量です」
現場近くにあったワゴン車のモニターにはテレビ番組が映し出されていました。
テレビの音や映像に気を取られていたのでしょうか。
警察は花田容疑者が信号を見落としたとみて、容疑を過失運転致死に切り替えて捜査しています。