秋田県は15日、大仙保健所管内の80歳代女性がツツガムシ病で11日に死亡したと発表した。県がツツガムシ病による死者を確認したのは2019年以来、5年ぶり。
県保健・疾病対策課によると、女性は3日に発熱と全身の 倦怠 感といった症状を感じ、7、9日の両日、同保健所管内の診療所を受診。検査で肝臓と腎臓に異常が見られたため、10日に同管内の病院を受診し入院したが、11日に死亡した。自宅周辺の山で山菜採りをしていた時に刺されたとみられる。
ツツガムシ病は、ツツガムシに吸着されてから、5~14日ほどで発病。主な症状は高熱や発疹で、例年5~6月に患者が増えるという。県内では今年、今回の女性を含めて3人の発病が確認されている。
同課は、▽野山や田畑、河川敷などでは長袖、長ズボンを着用し、素肌を出さない▽帰宅後は速やかに入浴し、念入りに体を洗い流す▽脱衣後の衣類は室内に持ち込まず、すぐに洗濯する――などの対策を呼びかけている。