自身が社長を務めていた会社の金融機関口座から1億3000万円を着服したとして、警視庁小松川署は20日、業務上横領の疑いで東京都江東区平野、薬剤師、伊藤友佑容疑者(42)を逮捕した。調べに対し「自分の私腹を肥やすためにやった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は令和3年8月上旬~4年3月上旬ごろにかけて、当時社長を務めていた薬局運営会社「トレンドファーマシーズ」の口座から、投資会社2社へ7回にわたり計1億3000万円を振り込んで横領したとしている。
小松川署によると、送金先の会社は「配当金がある」などと誘われ、伊藤容疑者が投資していた会社で、配当として約1000万円を受け取っていたという。資金繰りが不透明だとして親会社が内部調査を実施したところ発覚した。
トレンドファーマシーズは東京都内に「ユーワ薬局」を2店舗経営。伊藤容疑者は平成25年10月から、不正の発覚を受けて辞任する令和4年6月まで社長を務めていた。