北海道旭川市のいじめ問題をめぐり、インターネット上に虚偽の動画を投稿され、精神的な苦痛を受けたとして、旭川市の兄弟らがユーチューバーの男性に損害賠償を求めた裁判で、旭川地裁は男性におよそ230万円の支払いを命じました。
訴えを起こしていたのは当時、旭川市に住んでいた21歳と19歳の兄弟とその父親の3人です。
3人は旭川市で2021年、女子中学生がいじめをうけて凍死した問題をめぐり、栃木県のユーチューバーの男性に「兄弟がいじめ行為を指示していた」などと虚偽の内容を含む動画をインターネット上に投稿されたとしています。
3人は精神的な苦痛を受けたなどとして、合わせておよそ450万円の損害賠償を男性に求めていました。
20日の判決で、旭川地裁は「名誉を毀損するものであり、不法行為に該当する」として、男性に合わせておよそ230万円の支払いを命じました。