立憲民主党の東京都連幹事長を務める手塚仁雄衆院議員は27日、国会内で取材に応じ、この日、都知事選出馬を表明した同党の蓮舫参院議員(56)が近く、離党した上で「完全無所属」の立場で出馬するとの見通しを明かした。
この日開いた、野党の候補者選考委員会後の取材に「広範な支援をいただくため、1回党を離れていただき、完全無所属での出馬となる」と述べた。
蓮舫氏の出馬の最終決断は、立民の候補が勝利した26日投開票の静岡県知事選、東京都議補選(目黒区)を挙げ「2つに勝たせてもらったことが、彼女の判断に大きな影響を与えたのだろう。結果を受けて『やろう』ということを判断したということ。(結果が判明した)昨日の夜遅く、そうした判断に至ったのだろうと思う」と述べた。
立民のサポート体制について「公認でも推薦でも支援でも、党一丸でバックアップいただくのは変わりない」と述べ、他の野党とも協議していると述べた。
蓮舫氏は出馬会見で、都知事選出馬を決断したタイミングについて「この2週間くらいで決断した」と述べた上で、前日26日投開票の静岡県知事選や東京都議補選(目黒区)で立民の候補が勝利したことが「影響していないと言えば、うそになる」と話した。
蓮舫氏は会見で、自民党の裏金事件への姿勢と、その自民党との距離を縮めている小池知事の立ち位置を厳しく批判。「私は、裏金問題の自民党を絶対に許さない。『反自民党、非小池都政』で臨みたい」と述べ、幅広い支援を得るため政党の支援は受けず、無所属で出馬する考えを示した。