前線を伴った低気圧の影響で28日、四国や九州南部を中心に西日本から東日本の広い範囲で記録的な大雨に見舞われた。
気象庁によると、同日の12時間降水量の最大値(午後9時時点)は、高知県香美市・繁藤で305ミリ、鹿児島県日置市で176ミリを観測するなど、西日本を中心に全国89地点で5月として最多となった。
低気圧の移動に伴い、同日午後には東日本も大雨となり、気象庁は同日夕、岐阜県、静岡県、愛知県で線状降水帯発生の恐れがあると発表。土砂災害や河川氾濫などへの警戒を呼びかけている。
一方、強い台風1号は28日午後9時現在、沖縄の南を時速30キロで北東へ進んでいる。中心気圧は980ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は35メートル。29日にも沖縄県・南大東島に接近する見通し。