慎重?小池百合子氏の不気味な〝沈黙〟都知事選・最新情報 蓮舫氏、お得意〝噛みつき〟戦法 女傑メラメラ、中国メディアも注目

東京都知事選(7月7日投開票)をめぐり、来月20日の告示まで1カ月を切るなか、小池百合子知事(71)が進退を明らかにせず、戸惑いが広がっている。27日には、「反小池」の立場を前面に出した立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が出馬を表明した。小池氏はすでに立候補を決意しているというが、強力な〝ライバル〟の出現で、慎重な立ち回りをしているとの見方がある。一方、出馬会見で小池氏にかみついた蓮舫氏は早くも都議会を訪れPRに余念がない。共産党に加え、中国メディアが出馬に注目するなど〝応援団〟や周囲の動きも活発化してきた。
「都民が希望を持てる都政を展開する『決意』は一瞬たりとも揺らいだことはない」
29日午後の都議会定例会の冒頭、小池氏は都政への意欲を強調したが、出馬の意思は明言しなかった。蓮舫氏の〝口撃〟を無視した形だ。議会終了後も、記者団に対し「まず、定例会にしっかりと取り組むことが現職の務めだ」と多くを語らなかった。
小池氏はすでに立候補の意向を固め、周囲も調整を進めているとされる。だが、告示まで1カ月を切るなか、進退を明示せず、周辺にはじりじりとした雰囲気も広がる。
ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「東京の有権の多くを占める無党派層には、話題性や知名度が重要だ。東京の選挙土壌は、良くも悪くもインパクト勝負で、『風頼み』になる傾向がある。蓮舫氏という強力なキャラクターが登場するなか、小池氏もインパクトのある演出を狙っているのかもしれない」と分析する。
蓮舫氏は29日、本会議終了後に都議会を訪れた。まず、立憲民主党会派を訪問、共産党など各会派の部屋も回り、笑顔で握手を交わした。
順調な船出にも見える蓮舫氏だが、出馬会見では小池氏の「経歴問題」などを激しく〝口撃〟する一方、都政へのビジョンや具体的政策論は示さず、小池氏周辺から「場当たり的」「無策」との批判も浴びている。
これを意識したのか、蓮舫氏は「ここから一歩一歩、小池知事に対しての思いではなく、私の都政への思いをしっかり伝えたい」と強調。公約については「わくわくしてもらう東京を見ていただくべく努力している。もう少しお待ちください」と説明した。
海外も都知事選に注目しているようだ。一部の中国系メディアは、蓮舫氏の出馬表明を大々的に報じた。都政関係者は「蓮舫氏は過去に『二重国籍』問題で大炎上した経緯がある。小池氏を『経歴問題』で攻撃するなら、自身も返り血を浴びる恐れがある」と見通しを語った。

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