実質破綻後も社債を販売、詐欺容疑で債務保証会社社長ら再逮捕 約80億円違法集金事件

会社が実質破綻した後も高配当をうたって社債を販売し、購入者から現金をだまし取ったとして、警視庁生活経済課は詐欺の疑いで、債務保証会社「トラステール」社長、高橋章被告(61)=金融商品取引法違反罪で起訴=ら男3人を再逮捕した。
同社を巡っては3人のほか、無登録で同社の社債販売を請け負ったとして、金融コンサルタント会社「THE GRANSHIELD(ザ・グランシールド)」社長らが金融商品取引法違反容疑で逮捕、起訴されている。
同課によると、トラステール社は医療機関の保証事業を運用するとして、年利20%の配当が支払われ、5年で元本が全額返却されるとうたって社債を発行。グランシールド社が委託を受けて販売し、延べ1300人から約80億円を集金したとみられる。
トラステール社の保証事業に実態はなく、令和4年12月ごろに実質破綻状態となった後も販売を続けていたことから、同課は詐欺罪に当たると判断したという。
再逮捕容疑は令和5年1~2月ごろ、30代の男性ら3人から、社債購入費として計1200万円をだまし取ったとしている。

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