NHK〝また〟重要文化財を破損 香川県「旧金毘羅大芝居」で…昨年は「百済寺本堂」も 22年に世界遺産と「文化財の意識低い」

また、やらかした。香川県琴平町にある国の重要文化財「旧金毘羅大芝居」の一部を番組撮影中に破損したことを発表したNHK。こうした文化財の破損は初めてではないというから困ったものだ。
今年5月、伝統芸能を紹介するEテレの番組「芸能きわみ堂」の撮影中、出演者の動きを撮影していたカメラマンが花道から足を踏み外し客席に転落し、升席を仕切る木製の角材1本が折れたという。
「旧金毘羅大芝居」は1835年に建てられた、現存する日本最古の芝居小屋で、1970年に国の重要文化財に指定。同局は撮影を中断して町に謝罪し、文化庁や県にも報告。「貴重な文化財を破損したことを深くおわびいたします」とコメントしている。
NHKでは、昨年4月にも連続テレビ小説「ブギウギ」のロケ中、滋賀県東近江市の国の重要文化財、百済寺本堂のぬれ縁でダンスシーンのリハーサルの最中、床板を支える木材が折れ、床板約20枚を破損させている。
2022年には世界遺産に指定されている和歌山県の熊野古道で、中継局の設備更新のため、NHKの関連会社が国史跡の参道に無許可で土のうを設置し現状変更を行っていたことが明らかになった。
「重文の撮影などは、NHKだからということで施設側も信頼して許可していることもある。どんな取材でも機材を設置した場所などは原状回復して戻すのが常識。破損するのはもってのほか。細心の注意を払わなければならないだけに文化財への意識が低いと言われても致し方ない」と放送関係者は指摘する。

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