5月下旬、北海道登別市の介護施設で、80代の男性利用者に睡眠作用のある薬物を摂取させ、意識障害を負わせたとして、35歳の看護師の男が逮捕された事件…現場の施設では、半年間で同様の搬送が複数回あったこともわかり、警察が関連を調べています。
登別市の看護師、渡辺裕一容疑者35歳は、5月30日、勤務先のデイサービス型介護施設「総合ケアセンター登別ライフプラス」で、80代の男性利用者に睡眠作用のある薬物を摂取させ、意識傷害を負わせた疑いが持たれています。
警察によりますと、当日、男性利用者の異変に気づいた職員が救急通報。
男性利用者は意識もうろうの状態で、その後、回復していますが、警察は搬送先の病院から「施設から搬送された患者に異常が認められる。口の中が青くなっていて、睡眠薬を飲んだと疑われる」という通報を受け、捜査に着手。
関係者から事情を聴くなどし、10日夜、容疑が固まったとして、渡辺容疑者を逮捕しました。
取り調べに対し、渡辺容疑者は「間違いありません」などと話し、容疑を認めているということですが、その後の警察の調べで、現場の介護施設では、半年間で同様の搬送が複数回あったこともわかりました。
また、今のところ、渡辺容疑者と男性利用者に個人的なトラブルなどはなかったとみられ、警察は動機や手口、同様の搬送との関連などを詳しく調べています。