東京都の小池百合子知事(71)は12日、都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に3選を目指して立候補すると正式に表明した。
小池氏は政党に推薦を求めないが、自民・公明両党は自主的に支援する方向。一方、立憲民主党や共産党はすでに出馬表明している立民の蓮舫参院議員(56)の支援に回る。選挙戦は2人を軸とした事実上の与野党対決になりそうだ。
小池氏はこの日、最終日を迎えた都議会定例会に臨み、新型コロナウイルス対策や東京五輪・パラリンピック開催など2期8年の実績を強調したうえで、「『東京大改革』をこれからも進めていく覚悟を持って出馬を決意した」と述べた。閉会後の取材には、少子高齢化対策や防災などに引き続き力を入れる考えを示した。近く公約を発表する。
小池氏は参院議員から衆院議員に転じ、環境相や防衛相を歴任。2016年の都知事選で初当選し、女性初の都知事となった。
一方、蓮舫氏は同日、党本部に離党届を提出し、近く受理される見通し。記者団に「都民のために無所属という形を選んだ。党派を超えて支えていただきたい」と語った。また、日本維新の会の馬場代表は党会合で、独自候補の擁立を見送る意向を明らかにした。