手術で未使用の医療用麻薬「フェンタニル」盗んだ疑い 強力な鎮痛作用 65歳医師を逮捕

勤務先の病院から医療用麻薬「フェンタニル」の注射液を盗んだとして、大阪府警福島署は17日、窃盗の疑いで、奈良県香芝市西真美の医師、石崎嘉孝容疑者(65)を逮捕した。
逮捕容疑は3月16日、勤務していた大阪市福島区の病院で、フェンタニル注射液4ミリリットルを盗んだとしている。同署は認否を明らかにしていない。
同署によると、石崎容疑者は3月16日に2件の手術を担当。フェンタニル注射液がそれぞれ2ミリリットル入った容器を計10個準備したが、いずれも手術には使われなかった。看護師が手術後に院内の薬局に返却しようとしたところ、容器2個の紛失が発覚した。
病院側が、手術室に出入りした石崎容疑者ら医師3人と看護師3人に対し聞き取り調査と持ち物検査を実施。石崎容疑者の衣服のポケットから容器が出てきたという。
フェンタニルは強力な鎮痛作用がある医療用麻薬。米国では近年、乱用者が増加し社会問題となっている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする