20日午前9時前、天草郡苓北町で、障害者施設の送迎車がフェンスを突き破って堤防草地に落ち運転手と利用者の10人が病院に搬送されました。10人のうち2人が重傷でしたがその後、1人が死亡しました。
死亡したのは、苓北町の施設利用者、森元政秋さん73歳です。
事故があったのは、天草郡苓北町上津深江の国道324号沿いにある施設の駐車場です。
消防によりますと、けさ9時前、通り掛かった人から「車が道路から海に落ちそうになっている」と通報がありました。
警察と消防によりますと、車は、障害者施設の送迎用で、事故現場の向かい側の脇道から国道324号を右折しようとしたところ、何らかの理由で国道先の施設の駐車場に進入し、植木や、その先のフェンスをなぎ倒しておよそ1.5メートル下の堤防草地に前方部分が落ちました。
運転していたのは、天草市の施設職員、荒木浩さん41歳で車には、森元さんと荒木さんを含む施設関係者3人と利用者7人の合わせて10人が乗っていました。
全員が病院に搬送され、森元さんは搬送時は重傷でしたが7時間30分後に搬送先の病院で死亡しました。
また施設利用者のもう1人が重傷で20代~60代の他の8人は軽いけがでした。
車は、施設を出発し、別の場所へ向かおうとしていたということで、警察が、事故の原因を調べています。