衆院は20日の本会議で、立憲民主党が提出した岸田内閣不信任決議案を、自民、公明両党などの反対多数で否決した。第213通常国会は21日、会期末の23日を前に事実上閉会する。
不信任案は立民が20日に単独提出し、日本維新の会、共産、国民民主など野党各党が賛成した。れいわ新選組は棄権した。
岸田首相(自民総裁)は19日の党首討論で今国会での衆院解散・総選挙の見送りを事実上表明しており、立民の泉代表は20日の本会議で「(政治)改革もできない、解散もできないなら、退陣すべきだ」と内閣総辞職を迫った。
一方、不信任案否決を受けて首相は20日夜、首相官邸で記者団に「政府・与党が結束し、引き続き、政治改革をはじめ先送りできない課題に全力で取り組んでいきたい」と強調した。国会が事実上閉会することを受け、首相は21日、首相官邸で記者会見に臨む予定だ。