カスハラしがちなのは「定年退職したシニア層」…「高齢者差別だ」の抗議で厚生労働省HPから削除

厚生労働省が同省のホームページ上に掲載していたカスタマーハラスメント対策に関する資料について、外部から「高齢者差別だ」との抗議を受け、一部の文言を削除していたことがわかった。
同省によると、資料では、カスハラに該当する「威張り散らす行為」に及びやすい人として、「定年退職したシニア層」や「社会的地位の高い人」などを挙げていた。小売業やサービス業で働く人が加盟する労働組合の調査結果などを基にしたという。
また、別のページに掲載していた資料には、カスハラをしやすい人として、認知症患者と高齢者を挙げていたという。
5月下旬に、外部から「高齢者を差別しているのか」との抗議を受け、該当部分の文言や資料自体を削除した。
武見厚労相は21日の閣議後記者会見で、「ご覧になった人が不快な思いをする可能性があると判断した。今後、表現の十分な確認を徹底したい」と述べた。

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