北朝鮮拉致をめぐる国連シンポジウムが開かれ、横田めぐみさんの弟である拓也さんが「北朝鮮に声を出し続けることが大事」と呼び掛けました。
この『拉致問題に関する国連シンポジウム』は、日本・アメリカ・オーストラリア・韓国・EU各国が27日にオンラインで開催したもので、横田めぐみさんの弟・拓也さんや林拉致問題担当大臣らが出席しました。
【林芳正 拉致問題担当大臣】「拉致問題は単なる事件や事故ではなく、普遍的に保護されるべき基本的人権の侵害です。日本政府は拉致問題の解決には国際社会との緊密な連携が必要であると考えています」
岸田総理は日朝首脳会談実現に向けて「ハイレベルな協議を進めている」としていますが、政府認定の拉致被害者が17人いるなかで、蓮池薫さんら5人が2002年に帰国を果たして以来大きな進展はありません。
【拉致被害者 横田めぐみさんの弟 拓也さん】「答えが見えない、情報が分からないという、モヤモヤとしたものがとても苦しい、という一言であります。部分的解決ではなく、全拉致被害者を取り戻すんだという決意を北朝鮮当局に声を発し続けること、これが一番大事だと思っています」
林大臣は、首脳会談実現に向けて「共に決断していくことを呼び掛ける」と話しています。