知床観光船事故、乗客の遺族らが運航会社と桂田精一社長を提訴…計15億円の損害賠償求める

北海道・知床半島沖で2022年4月に観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、乗客24人のうち14人の遺族ら計29人が3日、運航会社「知床遊覧船」と同社の桂田精一社長(61)を相手取り、計約15億円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こした。
事故では、乗客18人と当時54歳の船長、同27歳の甲板員の計20人が死亡し、乗客6人が行方不明となった。
事故を巡っては運輸安全委員会が昨年9月、船首ハッチの不具合や、同社の安全管理体制の欠如が事故の要因だとする最終報告書を公表。第1管区海上保安本部が桂田社長らを業務上過失致死容疑で捜査している。
桂田社長は提訴前、家族の弁護団の問い合わせに「船体の点検の一義的な責任は船長にある」などと回答していた。

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