認知症の高齢者が不動産を高値で売りつけられていた事件で、別の高齢女性からも現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は16日、準詐欺の疑いで、東京都豊島区、不動産会社元従業員、山崎和馬容疑者(41)ら3人を再逮捕した。逮捕は3回目。
山崎容疑者らが勤めていた「インターネット不動産販売」(板橋区)は令和5年春、「N-Nine(エヌナイン)」(豊島区)に名称を変更。現在も営業しており、捜査2課は同様の不正が行われている可能性があるとみて、家宅捜索して実態解明を進めている。
再逮捕容疑は共謀し4年6月、神奈川県に住む認知症の80代女性に、相模原市内のアパート1室を共同所有とする契約を結ばせ、現金1400万円をだまし取ったとしている。
捜査2課によると、女性に売りつけた部屋は、山崎容疑者らが約340万円で購入していたという。