連休中に続いていた西日本など広範囲での大雨のピークは越えたものの、今日7月16日(火)も大気の状態が不安定で局地的に雨が強まっています。未明から雨が強まっている静岡県付近のほか、西日本の日本海側で雷を伴った激しい雨が降るおそれがあるため注意・警戒が必要です。
未明から明け方に静岡県で非常に激しい雨
昨夜は近畿や東海で一時雨が強まりました。特に静岡県では未明から明け方に強弱をつけて雨が降り、アメダス磐田では3時49分までの1時間に77.0mmの非常に激しい雨を、アメダス掛川では3時42分までの1時間に56.5mmの非常に激しい雨を観測しました。静岡県掛川市は7月16日(火)4時29分、土砂災害発生の危険性が高まっているとして、上土方地区（かみひじかたちく）の341世帯995人に警戒レベル5「緊急安全確保」の避難情報を発令していましたが、7時15分に解除しました。すでに雨はピークを越えていますが、雨が弱まったあとも土砂災害の発生するおそれがあるため、危険な場所には近づかないようにしてください。
九州の北 対馬海峡で雷を伴った激しい雨に
梅雨前線は朝鮮半島に北上していますが、その南側では暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定となっています。朝鮮半島南部～長崎県の対馬付近を積乱雲が通過していて、雨雲の先端は福岡県の北九州地方や山口県の下関周辺にかかっています。このあとも西日本の日本海側を中心に発達した雨雲がかかりやすく、局地的に1時間に30mm以上の激しい雨の降る可能性はあります。道路冠水や低地の浸水、河川の増水などに注意してください。