自民党の石破茂・元幹事長は17日、ラジオ番組に加えインターネット番組2本に立て続けに出演した。秋の党総裁選を前にメディアへの露出を増やしている。
ラジオ日本の番組では、総裁選を巡り「(派閥が)お金とポストで議員を動かしてきた。党員の意思からかけ離れていた」と指摘し、党員重視の選挙にすべきだとの考えを強調した。
47年前のこの日にファンだったキャンディーズが解散宣言したことにちなみ、「普通のおじさんに戻りたい。人様に見てもらうのはそれなりのプレッシャーだ」との本音ものぞかせ、総裁選出馬に必要な20人の推薦人確保は「すごく大変だ」と語った。
石破氏は「ポスト岸田」の中でも高い知名度を誇るが党内基盤の弱さが課題となっている。率直な物言いも多く、「正論だけでは仲間は増えず、党内で敵を作ることにもなりかねない」(党幹部)との指摘もある。