グーグルマップ上で「事実と異なる口コミ放置された」と医師らが損害賠償求めた訴訟、グーグル側は争う姿勢

米グーグルが提供するインターネットの地図サービス「グーグルマップ」の口コミ欄で、一方的に投稿された悪評を放置されて営業権を侵害されたとして、全国の63の医師や医療法人がグーグルに計約150万円の損害賠償を求めた集団訴訟の第1回口頭弁論が17日、東京地裁(阿部雅彦裁判長)であった。グーグル側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。
訴状では、グーグルが悪質な口コミが掲載される状況を放置しているため、原告らが悪評への対応を強いられるなど営業上の不利益を被っていると主張。グーグル側の削除基準は不明確で、削除依頼にほとんど対応していないと訴えている。
原告側によると、マップ上に誤った医療機関名や住所を表示されたり、盗撮された職員の顔写真とともに中傷する言葉が投稿されたりした例もあるという。
閉廷後に都内で記者会見した原告の一人は「事実と異なる口コミが放置されているのに、グーグルは何も対応してくれない。同じように苦しむ人を増やしたくない」と話した。

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