久留米市にある陸上自衛隊前川原駐屯地に所属する22歳の自衛官が、警察官の首を腕で絞めるなどの暴行を加えたとして20日、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されました。自衛官は「酒を飲んで自転車に乗っていた時に警察官に見つかり『ヤバい』と思って逃げようとした」などと話しているということです。
警察によりますと、20日午前4時半ごろ、福岡県久留米市国分町でパトロール中の警察官が蛇行しながら走る自転車を前方に見つけ、運転していた男に制止を求めようと近づいたところ、男はスピードを上げて逃走しました。
警察官が男の行方を探していたところ、約10分後に男の姿を見つけて制止するよう求めましたが、男は「警察に関係なかろうが!」と声をあげた後、自転車を投げ捨てて再び逃走しようとしたということです。
警察官が追いかけたところ、男は警察官の首を腕で絞めて押し倒す暴行を加えたため、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されました。
逮捕されたのは陸上自衛隊前川原駐屯地に所属する自衛官・森村晴豊容疑者(22)で、呼気からは基準値の2倍を超えるアルコールが検出されたということです。
取り調べに対し、森村容疑者は「酒を飲んで自転車に乗り自宅に帰っている時に警察官に見つかり、『ヤバい』と思って逃げようとした」などと話しているということです。
前川原駐屯地は「誠に遺憾です。事実を確認し、厳正に対処いたします」とコメントしています。