環境省と気象庁は、今日20日(土)を対象とした熱中症警戒アラートを関東から沖縄の27都府県に発表しました。新潟県・富山県・岡山県は今年初めての発表です。対象地域では特に熱中症のリスクが高くなるため、こまめな水分補給を心がけるとともに、屋外での長時間の行動を避けて室内でエアコンを使用するなど、熱中症予防を万全に行ってください。
気温だけでなく暑さ指数も上昇
▼熱中症警戒アラートの発表状況(計30地域)茨城県 栃木県 埼玉県 東京都(東京地方) 千葉県 神奈川県静岡県 愛知県 三重県 新潟県 富山県 石川県大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 岡山県鳥取県 徳島県 高知県福岡県 大分県 長崎県 熊本県 宮崎県 鹿児島県(奄美地方除く) 奄美地方沖縄本島地方 宮古島地方 八重山地方西日本や東日本は気温が上がり、晴れる地域では35℃前後の厳しい暑さとなる予想です。熱中症警戒アラートの対象地域では暑さ指数(WBGT)も高くなり、熱中症のリスクが上昇するところがあるので、エアコンをつけたり、こまめな水分補給・塩分補給を行うなどの対策をしっかりと行ってください。十分な睡眠と栄養補給も熱中症予防の基本です。
熱中症警戒アラートとは
熱中症警戒アラートは、予想される暑さ指数(WBGT)に応じて発表される情報で、以前発表されていた高温注意情報を置き換えたものです。2021年から全国で本運用が始まりました。環境省と気象庁は、暑さ指数が「危険」ランクの中でもさらに重要度の高い暑さ(WBGT:33以上)が予想される場合に「熱中症警戒アラート」を発表することを決めています。
暑さ指数(WBGT)とは
暑さ指数(WBGT)は国際的に用いられる指標で、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目し、気温、湿度、日射・ 輻射、風の要素から算出されます。熱中症患者発生率との相関が気温よりも良好で、暑さ指数が「厳重警戒」ランク以上だと熱中症患者が著しく増加することがわかっています。また、暑さ指数が「危険」ランクの場合は運動は原則中止すべきとされています。