連日続く、危険な暑さ。29日は各地で“命にかかわる”危険な暑さとなり、栃木県・佐野市では全国で今年最高となる41.0℃を観測しました。
危険な暑さ6地点で40℃超最低気温も記録的暑さ
井上貴博キャスター:29日は全国各地で気温40℃を超える危険な暑さとなりました。栃木県、茨城県で40℃を超えるのは初めてだそうです。
【最高気温(29日午後4時時点)】1位:栃木・佐野市41.0℃2位:静岡・浜松市天竜区、群馬・館林市40.2℃4位:群馬・伊勢崎市40.1℃5位:埼玉・熊谷市、茨城・古河市40.0℃
また、最低気温も記録的な暑さとなっています。
【最低気温(29日午後4時時点)】1位:静岡・浜松市(4時49分)30.3℃2位:千葉(4時02分)29.9℃3位:東京・羽田(1時21分)29.7℃4位:千葉・船橋市(4時52分)29.5℃5位:東京(6時22分)29.3℃
28日から29日にかけての東京の気温推移を確認すると、30℃を下回ったのは午前6時前後のごくわずかな時間だけでした。
寝不足も熱中症のリスク大昼寝は「眠気を取る程度」に
7時間の時差があるパリオリンピックを観戦するため、寝不足の方も多いと思います。
なないろクリニックの島陽一郎院長は「睡眠が不足すると自律神経が乱れ、汗をかくなどの体温調節機能が低下し、熱中症のリスクが確実に高まる」といいます。
また、注意点として「昼寝で熟睡すると夜に寝られなくなる。30分~1時間の眠気をとる程度に留めてください」ということです。
なぜ夜も30℃超?猛暑の出口が見えない状況に
広瀬駿気象予報士:気温がなかなか下がらないので、次の日に晴れるとすぐに気温が上がってしまいます。
29日は背の高い高気圧の中心が西日本付近の上にありました。高気圧の周りは時計回りに風が吹きます。そのため静岡、関東で40℃を超える気温となりました。
風が山を越えて反対側に吹き下りたときに風下側で吹く乾燥した高温の風を「フェーン現象」と呼びます。日差しの強さで気温がどんどん上昇し、フェーン現象が続くと夜通し30℃を超えた状況が続き、昼間には40℃を超えてしまうのです。
さらに日本周辺の海水温が湯たんぽのように高くなっています。平年で見ても、関東の南の方で2度、東の方で4度も高くなっている所があります。
基本的に海風は涼しいのですが、海水温が高くなっているため、海風も温まっています。これも気温が下がらない状況につながっているのです。
井上キャスター:どのくらい続きそうですか?
広瀬気象予報士:台風が接近してこない限り、この状況は解消されないと思います。今、猛暑は出口が見えない状況です。
経営コンサルタント坂口孝則さん:この暑さは正直しのげませんね。35℃を超えるとハンディ扇風機も効果がないようなので、できるだけ外出を控えるようにしています。
リモートワークに切り替えようという企業もあるようです。危険な暑さですので、リモートに変えたほうがいいかもしれませんね。
========<プロフィール>
坂口孝則さん「ビジネスモデル」に詳しい経営コンサルタント原価・物流・調達・マーケティングが専門