枯れ草が燃え広がって、国の重要文化財に燃え移った可能性があります。29日午後1時20分ごろ、奈良県安堵町窪田にある民家の住民女性から、「枯れ草を燃やしていたら、かやぶき屋根に燃えうつった」と消防に通報がありました。警察や消防によりますと、かやぶき屋根の門、約100平方メートルが全焼し、隣の敷地にある国の重要文化財である「中家住宅」の主屋のかやぶき屋根からも煙が出ていました。当初、燃やしていた枯れ草から、重要文化財に延焼したということです。消防車などおよそ19台が出動し、消火活動に当たっています。負傷者はいないということです。奈良県のHPによりますと、中家住宅は主屋・新座敷・表門などが国の重要文化財の指定を受けています。二重の濠に囲まれた江戸時代初期の建物で、武家作りと農家作りを兼ねた形がみられるもので、全国的に見ても数少ない建造物だということです。