厚生労働省は31日、2023年に立ち入り調査した外国人技能実習生が働く事業所のうち、過去最多となる7602カ所で法令違反があったと発表した。実習生の数と受け入れ先がともに増えた結果、違反行為も多くなったとみている。担当者は「関係機関と協力し適切な監督・指導に努める」と話した。
違反の内訳は、作業の安全配慮が不十分といった労働安全衛生法違反が2447件と最多。割増賃金の不払いが1709件で続いた。三六協定で定めた月80時間を超える違法な時間外労働や、資格が必要な作業を無資格のままさせて負傷したケースなどがあった。
出入国在留管理庁によると、23年末の技能実習生は約40万人。