八重山漁協(石垣市)のカゴ網研究会、一本釣り研究会、電灯潜り研究会の3団体合同によるサメ駆除が7月18、19の両日、沖縄県の八重山の海域で行われた。124人が参加し、大小92尾のサメが駆除された。
八重山漁協では漁の最中に獲物や道具に被害を減らすため、1979年からサメ駆除が行われている。
18日は午後から、19日は午前から仕掛けにかかったサメが続々水揚げされ、即座に解体処理された。現場には、美ら海水族館や沖縄科学技術大学院大学の関係者も訪れ、研究用にサメ肉の部位を確保するなどしていた。
駆除を統括する一本釣り研究会会長の末次孝文さん(51)は「各漁師が獲物や道具が奪われるサメ被害の海域だ。産卵期のサメを駆除できれば効果的だと聞いて、なるべく早めに実施した」と語った。
最大はイタチザメの491キロで、漁協の水揚げ用リフトの重量限度500キロぎりぎりの重さだった。
(奥沢秀一通信員)