岸田文雄首相は９日夜、南海トラフ地震臨時情報（巨大地震注意）に関し、「事前避難を求めるものではなく、特定の期間に地震が発生することを具体的にお知らせするものではない」と述べ、国民に冷静な対応を呼び掛けた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
首相は「旅行や帰省を含めて日常生活の社会・経済活動を継続しつつ、地震への備えを再確認してほしい」と強調。地震発生時に直ちに避難できる準備を促した。
一方、政府は９日夜に神奈川県で発生した地震を受け、官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置した。これに関し、首相は「私の元にはまだ被害の情報は届いていない」と説明した。
［時事通信社］