兵庫知事疑惑、県職員7割がアンケート回答 百条委がパワハラや贈答品巡り質問、内容精査へ

兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を元県西播磨県民局長の男性(60)=死亡=が作成、配布し懲戒処分された問題を巡り、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は15日、県職員を対象に実施した疑惑に関するアンケートで、回答期限までに職員のほぼ7割に当たる約6700人から回答があったと発表した。
アンケートは職員約9700人を対象に、「知事のパワハラを見聞きしたことはあるか」「知事が贈答品を受け取っていることを見聞きしたことがあるか」など、告発文書に記された7項目の疑惑について質問。7月31日に開始し、今月14日が締め切りだった。
百条委は5日までに集まった約4500人分の回答に基づき、中間報告として23日の委員会での協議後に具体的な件数や内容を公表する予定。
一連の問題を巡っては、斎藤氏が男性の作成文書を「八百」などと非難し、内部調査をした上で5月に男性を停職3カ月の懲戒処分とした。男性は文書配布後に県の公益通報窓口にも通報しており、調査の中立性を疑問視した県議会が6月、百条委を設置した。男性は7月に死亡、自殺を図ったとみられる。
百条委員会では23日から職員らへの証人尋問を始め、30日には斎藤氏が証人として出頭する予定。

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