海水浴を楽しんでいる人も多いかと思いますが、お盆明けに注意しなければいけないのがクラゲ。刺されてしまうと最悪の場合、死亡する恐れもあります。新潟県内では、お盆明けのこの時期にクラゲの漂着が相次いでいます。
青い楕円形に三角の帆が立つ「カツオノカンムリ」に、無数の青い触手が伸びる「ギンカクラゲ」といった、通常のミズクラゲよりも毒性の強い種類が、県内に漂着したという情報も寄せられています。
新潟市西区の小針浜でも海水浴シーズン真っ只中で、家族連れの姿が多く見られました。
「クラゲ、見ていないですね」「刺されると、痛い。痺れるみたいな、赤くなった気がします。クラゲの姿が見えたらちょっと上がろうかなと」
この日、記者が海岸線を500m歩きましたが、クラゲの姿は確認できず…。
ただ、新潟市の水族館『マリンピア日本海』によりますと、8月だけで、新潟市西蒲区の角田浜や村上市の笹川流れ、佐渡市に漂着しているといった情報が寄せられたということです。
なぜ、お盆明けの時期に漂着が相次ぐのか?
【マリンピア日本海 展示課 石岡勇剛さん】「クラゲって元々小さい状態で生まれてきて、そこから成長していく。元々見づらいようなクラゲが大きくなって、人の目に触れるようになるのがお盆の時期にあたるというものだと思います」
糸魚川観光協会によりますと、糸魚川ヒスイ海岸の近くでは「カツオノカンムリ」の目撃情報も寄せられています。
クラゲの漂着には風や波も関係しているといいます。今回、新潟県内で見つかったクラゲは、もともと太平洋側の沖合で生息している種類でした。
【マリンピア日本海 展示課 石岡勇剛さん】「海流とか潮流とか…、微妙な偶然が積み重なって、クラゲが漂着したのかなと思います」
仮にクラゲを見つけても安易に触らないでほしいと、石岡さんは注意を促します。
というのも…「ミズクラゲですと、触手といってクラゲの周りから毛みたいなものがいっぱい生えていると思うんですけど、毒針を仕込んだようなカプセルのようなものがずらっとと並んでいます」「アナフィラキシーショックですと、何度も刺されると過剰に体が反応してしまってひどくなるっていうことも考えられます」
まだまだ続く海水浴シーズン。クラゲを見かけても絶対に触らないようにしてください。