高市早苗の大誤算…「推薦人20人にメド」は本当か? 自民党総裁選出馬に“黄信号”

出馬に黄信号がともっている──。
高市早苗経済安保相が、自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)の立候補に必要な推薦人20人の確保にメドをつけたと報じられている。高市は21日夜、総裁選への対応を巡って山田宏参院議員ら陣営の議員と協議。終了後、山田は「推薦人については集まるメドがついた」と話し、来週にも高市が正式表明すると明かしていた。ところが、どうも本当にメドがついているのか、微妙な状況なのだという。
「あくまで、彼女の周辺が『メドがついた』と先走って言っているだけで、実際は20人集まるかどうか際どいレベルのようです。高市さん本人はその点を分かっているらしく、正式表明には慎重姿勢。推薦人集めにてこずっているのは、前回2021年総裁選で高市さんの推薦人となった議員2人が選挙管理委員会のメンバーに入ってしまい、今回は推薦人になれなくなったこともあるようです。下手すると、出馬表明できずに終わってしまう恐れもあります」(官邸事情通)
シンパ議員がコバホーク陣営に流出
何とも情けない話だが、推薦人集めが難航している最大の原因は「コバホーク」こと小林鷹之前経済安保相の存在だ。いの一番に出馬表明したことで、もともと高市を支持していた議員が小林陣営になびきつつあるというのだ。
「高市さんが主宰する勉強会『日本のチカラ 研究会』の会合に出席していた安倍派の鈴木英敬、吉田真次両衆院議員と二階派の高木宏寿衆院議員が、小林さんの出馬会見に駆け付けていた。小林さんも相当な右派思想で、考えは高市さんと近いだけに支持層もかぶる。今後、高市さんシンパが勢いのある小林陣営に流れても不思議ではない。高市さん本人は焦っています」(永田町関係者)
懸念材料は小林だけじゃない。前回総裁選で高市が議員票で岸田首相に次ぐ結果を残せたのは、存命だった安倍元首相のバックアップがあったから。今回、後ろ盾がない高市は、そもそも出馬のハードルが高いのだ。
「高市さんは政策に関しては非常に勉強熱心。ただ、面倒見が悪い。前回総裁選で支援してくれた議員へのフォローもほとんどしなかったそう。勉強会の運営にしても周囲に任せきりで、自らは動かない。周りが勝手にもり立ててくれると思っているフシがあり、徐々に人が離れていったようです。この時期に推薦人集めに苦慮するのは、ある意味で自業自得でしょう」(自民党中堅)
何とか推薦人を確保して出馬にこぎつけたとしても、票が伸びず赤っ恥となる可能性がある。
「高市さんは立候補さえできれば、相当数の党員票を確保し、一定の結果を残せると考えているようです。実際、一般党員からの人気は絶大で、前回総裁選では高市支持の勝手連ができたほど。熱烈なファンが多いのです。ところが、今回、やはり一般党員から人気が高い小野田紀美参院議員を擁立する動きが水面下で出ている。タカ派の小野田さんもシンパが多く、年齢も高市さんより若いため『刷新感』は十分。彼女に党員票をゴッソリ奪われ、高市さんには思ったほど票が入らない可能性もあります」(前出の官邸事情通)
初の女性宰相は泡と消えたか。本人は頭が痛いに違いない。

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