「俺の言うことを聞かないやつは懲戒免職」・「退職金もらえなくしてやろうか」…市長パワハラ調査に職員回答

秋田県鹿角市の関厚市長が部下にパワハラと受け取られる言動をした疑いがあるとして、全職員を対象に実施された調査の結果がまとまった。「パワハラやパワハラ的な言動を受けたことがあるか」の問いでは、「ある」が25人、「目撃した」が50人に上り、計29・5%がパワハラ的な言動があったと答えた。
調査は全職員273人を対象に匿名で行われた。回答率は94%で21日に公表された。具体的な記述では、「俺の言うことを聞かないやつは懲戒免職にしてやる」、「おまえ、退職金をもらえなくしてやろうか」など、脅しともとれる高圧的な発言もあった。
関市長は2021年6月の選挙で初当選し、現在1期目。22日の取材に、「高圧的な言動と受けとめられたとしたら大変申し訳なかった。謝罪したい」と述べた。また、「一部に誤った事柄も含まれる」とし、弁護士と相談して事実関係を精査するという。
調査には、「市長への発言やコミュニケーションが十分にできず、建設的な議論が難しい」、「職員に責任転嫁するかのような発言もあり、トップとして資質に欠ける」など、市の業務に影響が出ているとする回答もあった。
市は特別職を対象にしたパワハラ防止条例の制定や、市長の言動を調査する第三者委員会の設置を検討している。舛屋修美副市長は「管理職の半数がパワハラがあったと答えており、責任を感じている。市長は職員に謝り、信頼関係を再構築してほしいと申し上げた」と述べた。

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