コンサル料名目で1億円超受領 東京女子医大前理事長の側近会社

東京女子医大(東京都新宿区)の発注工事を巡り、同大の岩本絹子前理事長(77)=7日に解任=の側近が管理していた三つの会社が2016~23年、元請け4社を通じ「コンサルティング料」名目などで少なくとも計1億数千万円を受け取っていたことが24日、共同通信が入手した経理関連資料や大学の第三者委員会の調査で分かった。
側近は同窓会組織「至誠会」の元職員。大学に出向し、この時期に経営統括部次長を務めるなど工事の発注業務を担っていた。資料や関係者によると、3社から16~21年に側近の親族名義などの口座に計7千万円以上が送金されていた。3社の代表はいずれも前理事長が院長を務めていた産婦人科の女性従業員だったが、実際には側近が管理していた。
元請けの社長の1人は取材に、側近から3社を紹介され「コンサルなどの契約を結び大学以外の工事をあっせんしてもらった。約10年間で1億円以上支払った」と説明。「大学側へのキックバックはなく、工事費の水増しもない」とした。
第三者委などによると、大学は総額約33億円の工事を4社に発注した。

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