【速報】轟の滝 川遊びで体調不良 水質検査でノロウイルス検出も「断定に至らず」

天草市の轟の滝周辺で川遊びをした人が相次いで体調不良を訴えている問題で、熊本県は27日、水質検査の結果、ノロウイルスが検出されたと発表しました。
この問題は、8月12日以降、天草市の轟の滝や周辺の川で川遊びをした人が嘔吐や下痢などの症状を訴えているものです。熊本県は19日に2か所(滝つぼ、滝の下流)、23日に3か所(滝つぼ、滝のすぐ上の上流、滝から約1キロの上流)で水を採取し、水質検査を行っていました。
その結果、19日に滝つぼと、23日に滝つぼとすぐ上流で採取した水からノロウイルス(GⅡ)が検出されたということです。
また、病院を受診した人の便の検査(医療機関が実施11人、保健環境科学研究所が医療機関から提供を受け実施5人)では、16人中6人(医療機関実施が2人、保健環境科学研究所実施が4人)からノロウイルスが検出されました。このうち、保健環境科学研究所が実施した4人の便から検出されたノロウイルス(GⅡ)については、遺伝子型まで一致したということです。
しかし、採取した水と4人の便から検出されたノロウイルス(GⅡ)については遺伝子型が異なっていました。そのため熊本県は「関連性が疑われるが、断定までには至らなかった」としています。
今後の対応について熊本県は、轟の滝周辺での水質検査を引き続き行うとしています。
熊本県は、医療機関から保健所に報告があった有症者は27日午前10時点で124人(前日は109人)にのぼったと発表しました。また、医療機関を通さずに直接、保健所に連絡した人は93人(前日は86人)にのぼっています。なお、この93人は、医療機関から報告があった124人と重複している可能性があるということです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする