台風10号の影響で気象庁は午後8時27分、兵庫県南部に「線状降水帯発生情報」を発表しました。
この情報が発表された地域では、線状降水帯によって同じ場所で非常に激しい雨が降り続いていて、命に危険が及ぶ土砂災害や浸水、河川の洪水など災害の発生する危険度が急激に高まっているということです。
気象庁は、市町村が出す避難情報や地元気象台が発表する「キキクル」などを確認したり、崖や川の近くなど危険な場所にいる場合は安全な場所に移動したりするよう呼びかけています。
兵庫県には、先ほど午後8時すぎに「記録的短時間大雨情報」も発表されていて、南あわじ市付近で1時間におよそ110ミリの雨量が解析されています。
また、瀬戸内海沿岸ではさきほど午後6時半ごろにも徳島県と香川県に「線状降水帯発生情報」が発表されていて、香川県の引田では1時間に103.5ミリの観測史上最大の雨が観測されています。
線状降水帯発生情報が発表された地域で、特に、崖や川の近くなど危険な場所にいる方は地元市町村が避難情報を発表していないか確認し、状況に応じて、ただちに「立ち退き避難」や「屋内安全確保」など適切な避難行動をとってください。
また、市町村が定めた避難場所などへ避難することがかえって危険な場合は、崖や沢から少しでも離れた頑丈な建物や少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、ただちに身の安全を確保してください。