【台風情報】台風10号は九州北部に最接近 東海では「線状降水帯」発生のおそれ【気象予報士解説】

■西日本週末まで台風の影響続く
台風10号は九州北部に最接近していて、西日本では大雨、暴風、高波などに厳重な警戒が必要です。また、台風から離れた地域も大雨になります。東海では、きょう夜からあす午前中にかけて線状降水帯が発生するおそれがあり、こちらも災害発生に警戒が必要です。
台風10号は比較的ゆっくりとしたスピードで、今夜からあす朝にかけて九州北部を進みます。あす日中もまだ、中国、四国地方に台風の中心があり、西日本では影響が長く続く見込みです。あすからあさって土曜日にかけて中国、四国地方で雨と風のピークが長引きます。暴風による停電対策も必要です。
■さらに雨量広く400ミリ超、東海は線状降水帯発生のおそれ
動きが遅いので、特に大雨の影響が長くなり、雨量が多くなります。太平洋側を中心に記録的な雨量になるおそれがあります。あさって土曜日正午までの2日間の予想降水量は、九州や四国、紀伊半島、静岡県で広く400ミリ以上の大雨になる見込みです。土砂災害の危険性がある場所からは離れることが重要で、大きい河川の氾濫のおそれもあるので警戒をしてください。
■関東は予報変わりやすい
関東は、きょう午後から雨が次第に強まるでしょう。土曜日以降は台風の動きが遅くなり、いまだに台風が進むタイミングが定まっていません。関東は週末まで雨の強まる時間帯がありますが、予報が変わる可能性があります。台風による風の影響は沿岸が中心になります。

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