9月1日(日)12時、台風10号(サンサン)は勢力を落として熱帯低気圧に変わりました。今後は日本海で温帯低気圧に変わり、前線と一体化して明日2日(月)に北日本を通過する見込みです。▼元台風10号 9月1日(日)12時 擾乱種類 熱帯低気圧(TD) 中心位置 東海道沖 移動 北西 ゆっくり 中心気圧 1000 hPa
東日本や近畿は大雨に警戒続く
台風10号は熱帯低気圧となりましたが、その周辺の東海や近畿、湿った空気が流れ込みやすい関東甲信などは大雨への警戒が必要です。東海や関東では、これまでに降った雨により地盤が緩んでいたり、川の水位が高くなるなど、少しの雨でも災害が発生しやすい状況になっています。今後の雨によって土砂災害や河川氾濫などのおそれがありますので、増水している川の近く、地盤の緩い傾斜地など危険な場所には引き続き近寄らないようにしてください。
東北地方も明日2日(月)は雨強まるおそれ
今後は日本海まで北上して温帯低気圧に変わるとみられます。前線と一体化して、明日2日(月)に北日本を通過する見込みです。東北地方ではこの低気圧の通過や活発化する前線の影響で雨が強まるおそれがあるため、台風がなくなったあとも気象情報に注目するようにしてください。
新たな台風発生の可能性も
フィリピンの東で発達中の熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しました。また、ハワイ方面の西経域から進んできた元ハリケーンHone(ホネ)が180度経線を越えて監視担当機関が変わることで、新たな台風(ホネ)に変わる可能性があります。これらが台風11号・台風12号と呼ばれることになりそうです。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風10号の名前「サンサン(Shanshan/珊珊)」は香港が提案した名称で、少女の名前が由来です。