工事現場でコンクリート片落下=警備員に直撃、死亡―警視庁

2日午前9時25分ごろ、東京都港区芝大門の解体工事現場で、「建物の上から物が落下し、警備員がけがをしている」と目撃者から110番があった。警視庁愛宕署によると、外壁とみられるコンクリート片が落下し、交通整理をしていた男性警備員に直撃した。男性は頭から血を流し、意識不明の状態で救急搬送されたが、約3時間半後に死亡した。
死亡したのは足立区中川の警備員、横山雅則さん(67)。コンクリート片は建物の5階付近の高さから、工事用の囲いを突き破って落下したとみられる。同署が詳しい原因を調べている。
事故当時近くにいたという同僚の警備員(56)によると、横山さんが路上で掃き掃除中、突然外壁が剥がれ、石のようなものが落ちてきた。一般の通行人が巻き込まれる可能性もあったといい、「一瞬の出来事で何が起きたか分からなかった。まさかこんなことになるなんて」と話した。
現場に掲示された看板によると、解体工事は4月に始まった。来年1月からは事務所などとして使われる12階建てビルの新築工事が予定されていた。
現場は都営三田線御成門駅から南東約200メートルのビルやホテルなどが立ち並ぶ地域。
[時事通信社]

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